今回は、間伐の方法と種類について説明します。
間伐とは細い木を間引くことだと思っていましたが、間伐の方法には種類があるそうです。
以下、間伐の方法についてです。
間伐の方法・種類
①定性間伐
形状や品質、混み具合、位置関係などを踏まえて、間引く木を決める方法です。
育ちが悪い木や、折れている木などを優先して伐採し、健全な木の育成を促します。
②定量間伐
選木を重視しない、あるいは 間伐率に基づき機械的に伐採木を決める間伐方法であり、列状に間伐をする列状間伐があります。
①定性間伐
定性間伐は、伐採する木を選ぶ方法から、「下層間伐」と「上層間伐」の2種類に大きく分けられます。
【下層間伐】
下層間伐は、成長の悪い木や形状の悪い木を間引く方法です。「普通間伐」と呼ばれることもあります。
弱っていたり、成長が悪かったりする木を伐採するため、間引く木を選定しやすいのが特徴です。
【上層間伐】
大きく育ったり価値が高かったりする木を間引く方法です。優性木間伐と呼ばれることもあります。価値の高い木を選定して伐採するので、収益性に優れているのが特徴です。
ただし、森林の健全性を損なう恐れがあるため、管理が行き届いている森林でしか行うことはできません。
②定量間伐
人工林の木の密度を踏まえて、残す量を事前に決めてから行う方法です。木の成長の良しあしに関わらず、機械的に列ごと木を切り取っていきます。
間引く木を選定する必要がなく、かかり木(伐採した木が想定外の方向に倒れ、地面まで倒れずに他の木に引っかかった状態)が起こりにくいなど、低コストかつ安全に作業を行えるのが特徴です。
(出典:林野庁)
次回は「間伐材の使われ方」についてです。