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私たちの環境活動BLOGEnvironmental activities blog
  2025/01/31

間伐について2

今回は、「なぜ間伐をしなくてはいけないのか?」についての説明です。

 

間伐とは?

間伐とは、森林の成長に応じて樹木の一部を伐採し、過密となった林内密度を調整する作業です。

間伐を行うと、光が地表に届くようになり、下層植生の発達が促進され森林の持つ多面的機能が増進します。

間伐を行わず過密なままにすると、樹木はお互いの成長を阻害し、形質不良になります。

また、残った樹木が健全に成長することにより木材の価値も高まるため、間伐は大変重要な作業となります。

間伐図解画像02

 

間伐を実施しなかった場合

・林床に光が差し込まないため暗い

・下層植生の消失により土壌が流出しやすくなり、

森林の水源涵養機能が低下する

・成長に伴い風を受ける樹冠が上方に移動することにより、

もやし状の森林となる

間伐しない場合の森林画像

左:真っ暗なヒノキ人工林  右:根が浮き上がったヒノキ人工林

 

間伐を実施した場合

・光が林内に差し込むため、幹や根が太く発達する。

・下層植生が繁茂することで風害や山地災害に強くなる、

森林の水源涵養機能や土壌保全機能が高くなる。

 

間伐した林の画像

下層植生が豊かな人工林

(出典:林野庁)

次回は「間伐の種類」についてです。間伐方法には種類があるのです。